赤ちゃんでも幼稚園児でも、子供の「ギャー」という泣き声は、近くで長時間聞いているととても疲れますよね。
自分に余裕のある時であれば「可愛いな」と思う事ももちろんありますが、心身ともに余裕のない時は特にしんどさを感じる瞬間かもしれません。
私は、子供が赤ちゃんの頃は近所や主人に迷惑だと思い、泣くとすぐに抱っこをして、素早く泣き止むように頑張っていました。
もちろん、赤ちゃんや子供が泣いている時にすぐ駆けつけてあげ、安心感や愛情を注ぐことが大切とも知っていたからです。
頑張りが実ってすぐに泣き止む時はいいのですが、どうしても泣き止んでくれない時や深夜の泣き声には焦ってしまったり、追い詰められていた様に思います。
子供が2~3歳くらいになると私は、「そんなことで泣かなくてもいいでしょ」とか、転んで泣いてる時には「このくらい痛くないよ!大丈夫!」などと言う事が増えました。
泣くイコール早く終わらせなければという意識が、どこかであったんだと思います。
しかし4〜5歳くらいになると、怪我をして「痛い」という時や、「嫌だ」と感じた時に泣いたりせず、周りの人の表情をうかがう様になってしまいました。
今まで子供が、自然に泣くことに対して認めてあげられなかった為に、「今は泣いて良い時なのか」という事を、幼いながら考えてしまう様になったのです。
その光景をまのあたりにして、私は「これではいけない」と思いました。
そしてそれからは子供に「痛かったら泣いてもいいんだよ」と伝える様にしていきました。
子供は「泣いて良いの?」と聞き返し、私は「いいんだよ」と伝えました。
子供はそれを聞いて、久しぶりに大泣きしていました。
子育ては、子供と自分だけではなく、周りへの迷惑を気にする事も多々あるかと思います。
育児本の文言を大事にするがあまり、自分が追い詰められている事に気付かない事もあります。
ただ、お母さんも、子供も、頑張りすぎなくていいんです。
間違えたら、やり直せばいいし、迷惑をかけたら謝ればいい。
思いのほか温かい目で見てくれている人は多いものですから。
泣きたい時は泣かせてあげる、それも子供にとっては大切な事なんだと伝えたいです。
(※育児には様々な考え方があり、こちらは個人の体験談に基づく感想ですので、参考程度にお考えください)
同じ育児をする仲間として、少しでも誰かの心に寄り添えたら幸いです。